森井開次「絵の骨」
2015年9月17日(木)~10月2日(金)
タイトルの「絵の骨」とは、森井が生み出した「フレーム」という概念を表しています。この概念は、「キャンバス上に額縁を筆で描く」というアイデアを端緒としています。
「フレーム」は、画面の領域を物理的に規定し、絵を描く段階での画家のふるまいを方向づけ、描き始めるきっかけとして機能します。すなわち、構造でありながら、行動と帰結、そのプロセスをまたいでいます。森井は、絵の内容(何を描くか)ではなく、この、絵の成り立ち(要素や構造)を起点として、制作を行っています。
「フレーム」の形や描法を変えることが画面にどのような影響を与えるか。本展では、森井が一つ一つ確かめながら描いたシリーズを、展示いたします。
撮影 城戸保
森井開次
経歴
2005年 愛知県立芸術大学大学院美術研究科油画専攻修了
個展
2007年 はるひ美術館
2012年 「感情長屋」 ギャラリー芽楽
2015年 「気配」 ギャラリー芽楽
グループ展
2008年 「橋をわたる」 豊田市美術館市民ギャラリー
2010、2011年 「アイチ・ジーン」 愛知県立芸術大学芸術資料館、はるひ美術館